2014年7月28日月曜日

夏の感染症



梅雨も明け、本格的な夏の到来です。
日差しも強く、蒸し暑い状態ですと、お子さんのいるご家庭では家族皆でプールや海に行き、休日を楽しむことと思います。

子供の頃は、真っ黒に日焼けしても全然気にせず、逆に肌が白いと子供らしくない!なんて思ったりもしていました。

今では、あの無防備に日焼けした肌は考えられませんが・・・



プールと言えば、毎年ニュースでも報じられるのが「手足口病」や「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」です。
今回は、この感染症を簡単にご説明します。





「手足口病」
エンテルウイルス属の主にコクサッキーウイルスA16による感染症で、発熱、口内炎、手足の水泡性発疹が特徴です。
発疹は、手のひらや手の甲、足の裏、足の甲、膝周りの他に、臀部などにも出ます。
また、感染経路は飛沫、又は接触感染です。
発疹によってお口の中が痛いと、食欲不振と水分不足になりますので、脱水症状には注意が必要です。






「ヘルパンギーナ」
原因は主にエンテロウイルス属のコクサッキーウイルスA群ですが、他種のコクサッキーやエコーウイルスによる感染もあります。
このように原因となるウイルスが数種類あるので、何回もかかることがあります。


困りますね・・・


感染経路は経口感染、空気感染です。症状としては高熱と口腔内に水泡や口内炎ができる他、口蓋垂・喉頭炎症などが特徴です。やはり、口腔内の炎症によって脱水症状になりやすいです。




「咽頭結膜熱(プール熱)」
アデノウイルスによる感染症です。この感染症は5歳以下の子供が全体の約80%を占めています。
多くは患者からの飛沫感染で、その他に接触感染、タオルなどの共用による感染が考えられます。
39~40℃の高熱が4、5日続き、咽頭痛も症状として出ます。

治ってからもしばらくは便にウイルスが排泄されるので、お子さんの排泄処理後などの手洗いやプールやお風呂などに入る際、お子さんのおしりをよく洗うことを心がけます。






乳幼児が多く罹る感染症ですが、看病している大人が感染することもあります。
夏バテ気味の、ちょうど体力も免疫力も低下している時などは要注意です。手洗いやうがいをしっかりと行い、予防しましょう!
   

 

 
 
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