2014年4月9日水曜日

目的別入浴法

今回は入浴温度による分類についてお話したいと思います。

皆さんはお風呂入る時、お湯の温度はどのくらいに設定していますか?

人それぞれ好みの温度があると思いますが、水の温度や入浴方法によって生理機能にあたえる影響が違ってきます。




まず、温度によって入浴法を分類していきます。
冷水浴    25℃未満
低温浴    25℃~34℃
不感温度浴  35℃~36℃
微温浴       37℃~39℃
温浴         40℃~41℃
高温浴       42℃以上


実際に入浴目的の場合は大抵、微温浴~温浴位の温度で入られていると思います。

不感温度は、熱くも冷たくも感じない温度で、血圧や心拍数等にも影響はないとされています。この温度での入浴は、体に対する刺激や負担が最も少なく、精神面や肉体面の鎮静作用があります。

微温浴は、副交感神経が刺激されて、リラックス状態になります。ゆっくりと、時間をかけて入ると疲れが取れて効果的です。

温浴は一般的な入浴温度です。リラックス出来て、全身の血流が良くなります。筋の緊張を取り除きます。

高温浴は、朝に短時間で入ると目覚めをスッキリさせてくれます。
ただ、血圧や心拍数が著しく上昇しますし、体温自体も上昇するので、高血圧の方や、動脈硬化、高齢者には禁忌となります。
水温によって交感神経が刺激されるため、精神及び肉体に対し、興奮作用があります。そのことからも、ご年配の方は高温浴を避けて、38℃~40℃位の水温にすることをお勧めします。

よく、お風呂場で心臓や脳溢血で倒れる方が多いのは、入浴することで血圧が上昇したり、汗をよくかき、水分不足になってしまうからです。そうすると、血液が濃くなって詰まり易くなってしまいます。
入浴後は充分な水分摂取(水を飲む)を行なうように心がけましょう。また、気分がすぐれない時やのぼせてしまった時は、水分補給と共に糖分を摂取して安静にしていると、回復が早いです。